2018/07/06
質問力が自分の実力をあげるという話

MASAです。
これは以前、メルマガで流した内容なのですが、不変的なものだと思いますのでこちらにも掲載します。
では、どうぞ。
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例えば皆さんが以下のような質問をされたとします。
「リサーチ方法を教えてください」
いかがでしょう?すごく答えづらいですよね?
まず、これでは
- アメリカ仕入れを知りたいのか?
- ヨーロッパからの仕入れを知りたいのか?
- ネットショップからの仕入れを知りたいのか?
どれを知りたいのかが、明確ではないですし
- セラーリサーチを知りたいのか?
- オススメのキーワードを知りたいのか?
- 関連商品の見つけ方を知りたいのか?
これによっても解答内容が変わってきます。
このような抽象的な質問だと
- 質問を質問で返さないといけない
- 質問した人の意図と異なる回答をしてしまう
という現象が起こって、お互いにとって不利益で非効率になってしまいます。
このことに気づかずに、こういう質問の仕方をし続けると、回答側は
- 「答えるのがめんどくさい」
- 「時間の無駄」
と思うようになります。
質問する側としてこれは非常にもったいないことです。
では、なんでこういう質問の仕方になってしまうかというと
自分が何が分かっていないかが分かっていないから
だと思われます。
よくわからないからとりあえず質問すれば答えてくれるだろう
という精神が無意識レベルであるので、こういう質問の仕方になってしまうのだと思います。
確かに質問する側としては非常に楽です。
ですが、これを続けていると
- 回答側にめんどくさがれる
- いい回答が得られない
という循環を呼ぶので後々損をするのは自分です。
逆に回答する側が回答しやすい質問の仕方をしていると
- 的確な質問を得られる
- 回答側も答えやすいので答えたくなる
という好循環を生むので後々得をします。
これは自分が見たり聞いたしたのと、実際自分が教わる側と教える側、両方を経験してきたことによる経験則なのですが、結構的を得ていると思います。
では、いい質問の仕方はどういう質問の仕方なのかというと、これは僕が未だに人に聞く際に、最も気をつけていることなのですが
「回答者がYesかNoか一言で答えられるくらいのところまで自分で考えて質問する」
という点です。
もちろん全ての質問でそういう風にするのは難しいかもしれませんが、常にそのぐらいまで自分で調べたり考察してみて質問するという意識が非常に重要だと思っています。
質問文章の構成としては
- 現在の状況
- 考察内容
- 質問
というふうに構成されるといいと思います。
例えば冒頭のリサーチの質問であれば
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【現在の状況】
アメリカからセラーリサーチを中心に行っています。
今までは単純にセラーが出品している商品のみリサーチしていましたが、その周辺の商品リサーチをしていこうと思っています。
【考察内容】
その方法としては
- タイトル下のメーカー名から検索
- レコメンド機能から検索
という方法で行おうと思っています。
【質問】
基本的にはこの方法であっていますでしょうか?
もし他に良い方法があればご教授いただければ幸いです。
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こんな文章であれば的確ですし、回答しやすいですね。
この考察を入れるというのがとても大切で、
「これこれこういうふうに考えたのですが、この解釈であっていますでしょうか」
と考えるだけで自分の知識の整理にもなっているのです。
いうなれば質問を考えることが自分の実力をあげることに繋がるのですね。
ちなみに僕が質問する際に何でここまで考えるかというといくつか理由があります。
①的確な回答を得たいから
これは当然といえば当然ですが、的確な回答を得たいなら的確な質問をするのは鉄則です。
②回答者に的確な質問すると思われるため
こういう書き方すると打算的で嫌らしい感じがしますが(笑)
回答する側も人間ですから、人間の心理的に好印象の方が自分にとってプラスに働くのは間違いないです。
③回答者側の時間をなるべく奪わないため
回答するのにも時間がかかります。
特にビジネスの実力がある人ほど時間を大切にします。
質問に答えてもらうということは少なからず、その回答者の大切な時間をいただくことになります。
ですので、なるべく回答に時間がかからないよう、的確に質問をする必要があります。
特に気をつけているのが③なのですが、結局この気遣いが最終的に自分にプラスに働きますし、少しでも実力者の精神レベルに近づきたいという思いがあるので、こんな感じのことを気をつけてふだんから質問しています。
ちなみにこれはビジネスに限らず、外注さんや業者さんなどとやりとりする際も同じです。
メールやチャットだと直接話すのとは違い、文面や言葉使い、ニュアンスで伝わり方が全然違います。
ちょっとした気遣いの一言やちょっとした言い回しで、相手への印象も意思疎通レベルも大きく変わります。
非常に細かなところですがこれは根本レベルで大切なことだと思います。
ぜひ参考にしてみてください。